不妊治療のこと

妊活を始める前に知っておいてほしい。不妊の主な原因と種類について

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「子どもが欲しいけど、なかなか妊娠できない……」と、不妊で悩む女性が増えてきています。妊活を始めようと、ご夫婦で話し合っている人も多いのではないでしょうか。

しかし不妊の原因はご夫婦によって違うものです。早期発見が大切な疾患もあれば、継続的に治療が必要な疾患もあります。

そこで今回は、不妊の主な原因と種類をお伝えしたいと思います。本格的に妊活を始める前に是非ご夫婦で読んでいただいて、今後の妊活の参考にしていただけると幸いです。

これだけは知っておきたい!排卵や卵管が原因となる不妊

まず、排卵や卵管が原因となる不妊症状についてみていきましょう。

一つ目 は、「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん・PCOS)」です。これは、卵巣内に多くの卵胞がたまった疾患です。月経異常や無排卵月経、男性ホルモンが増えることによる多毛などの症状があり、不妊の原因となります。

実は、多嚢胞性卵巣症候群の原因・根本的な治療方法ともまだ見つかっていない状況です 。代表的な治療方法は、不妊にならないよう排卵誘発剤のクロミフェンを投与し、排卵を促す方法です。 副作用は軽いのですが、効果が出るまで少し時間がかかります。他にも注射療法や、卵巣に腹腔鏡下手術をする方法もあります。

多嚢胞性卵巣症候群には確実な予防方法も まだない状況です。しかし糖代謝と関係していると言われているため、甘い物を控えたり、運動をして代謝を促したりと生活習慣を改善していきましょう。

多嚢胞性卵巣症候群は早期発見が大切です。もし気になる症状がありましたら、早めに病院の診察を受けるようにしましょう。

二つ目は、「卵管閉塞・狭窄」です。卵管(子宮内の卵子の通り道)が詰まり、受精まで進まない状態になる症状です。卵管はとても細い器官なのですが、これが詰まってしまうと精子と卵子が出会えません。

主な原因は、子宮内膜症や子宮外妊娠、虫垂炎になります。骨盤内で起きてしまった炎症が拡大してしまうことで、発症してしまうのです。その他 、性感染症が原因で卵管に炎症が起こるケースもありますね。

卵管閉塞・狭窄は自覚症状がほとんど無い点も要注意です。定期的に婦人科健診で子宮の検査を行いましょう。また、発症してしまったからといって妊娠を諦める必要はありません。実際に発症しても、自然妊娠や体外受精で赤ちゃんを授かる人もいるので安心してくださいね。

自覚症状の少ない子宮筋腫、細菌感染が原因の子宮内膜炎

続いて、「子宮筋腫」と「子宮内膜炎」についてみていきましょう 。

子宮筋腫は平滑筋という筋肉の細胞が増えてできる、良性の腫瘍です。詳しい原因はまだ判明していません 。ただ、初潮前には現れないものなので、エストロゲンという女性ホルモンが原因ではないかとする説が有力です。

原因が不明なため、残念ながら確実な予防法もわかっていません。しかし元々良性の腫瘍であり、悪性に変わることはありません。そのため閉経になると自然に腫瘍が小さくなります。

しかし、とてもまれなケースですが、「子宮肉腫」と区別がつかないこともあります。腫瘍の変化を見逃さないためにも、子宮に腫瘍が見つかったら定期的に婦人科を受診しましょう。

子宮内膜炎は、子宮内膜という粘膜が炎症を起こしてしまう病気です。子宮内膜炎は何かしらがきっかけで子宮内に細菌が入ってしまい、発症します。日常生活をしていて子宮内に細菌が入るのは、とても稀なことです。陰部を常に清潔に保つことが予防につながります。治療法は急性子宮内膜炎と慢性子宮内膜炎で異なりますが、基本的に抗生物質を投与して治療します。

実は男性も原因の場合がある!4つの不妊の原因

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不妊症は女性だけでなく、男性も原因となる場合があります。続いてはそちらをみていきましょう。

一つ目は、「無精子症」です。無精子症とは精液中に精子が全くない状態のことです。原因をはっきりさせるのはなかなか難しいですが、精巣の造精機能に問題があるか、ホルモンの異常かどちらかと言われています。治療法としては、ホルモンが原因の場合はホルモン剤を注射します。

二つ目は、「精子無力症」です。精子の運動性が下がっている状態のことです。

三つ目が、「乏精子症」 です。これは精液の中の精子の数が少ないことを指しています。精子無力症や乏精子症の原因は人によって様々ですが、原因不明の場合は生活習慣を改善したり、漢方薬で治療したり することもあります。

四つ目は「射精障害」です。不妊に関わる射精障害は「無射精症、逆行性射精、膣内射精障害」をいいます。これらが原因で不妊治療を行う場合は、人工授精によるものが第一の治療法となります。人工授精は、男性の精神的な苦痛も最も少ないと言われています。

その他にも知っておきたい婦人科系の疾患

最後に、その他の疾患についてもみておきましょう。

一つ目は、「子宮内膜症」です。子宮内膜は、通常は 子宮の内側にありますが、何らかの原因で卵巣や卵管など、子宮の外に出てしまうことがあります。そして子宮の周りの臓器に癒着してしまうことで、痛みや炎症が起こってしまいます。これが子宮内膜症です。

しかし、妊娠中の子宮内膜症は進行が止まります。そのため、症状が進行していない限り治療の必要はありません。問題なく出産する人も多いようです。

二つ目は、「頸管炎」です。これは頸管粘膜の炎症のことを指します。頸管粘膜のみが腫れることは稀ですが、膣炎から上行性感染で症状が大きくなってしまうことがあります。治療法としては、抗生物質の投与や消炎薬の服用が挙げられます。

三つ目は、「膣閉鎖」です。膣閉鎖とは中央部が開いているはずの処女膜が閉じてしまい、膣内や子宮、卵管に月経血や分泌物が溜まってしまう症状です。 下腹部に痛みが出たり、しこりや腰痛が出たりします。

基本的に子宮や卵管、卵巣は問題ありません。予防することはできないので、思春期を過ぎても月経が来ないなど、自覚症状がある場合は婦人科や産婦人科を受診しましょう。

まとめ

いかがでしたか?不妊の種類は様々で、ご夫婦によって原因も違います。今回ご紹介した不妊の原因の中で、もし当てはまる自覚症状があった場合は迷わず婦人科や産婦人科を受診しましょう。

妊活は夫婦一緒に行うものです。妊活中は不安なこと、心配なことがたくさん出てくるかもしれません。治療するべき疾患は治療を行い、お互いを支え合いながら、一歩ずつ前へ進んでいきましょうね!

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Oga

マミーニ運営者。妻が二人目妊娠の時に、2回流産を経験したことがきっかけで、妊活・妊娠に関する情報を調べ始める。そして自分がいかに無知であったかを知って打ちのめされるも、学んだことを自分なりに整理したいと思いサイトを立ち上げる。家庭内の序列は妻>子供>犬>わたくし。長年不動の地位をキープしている。

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